保護猫ってなぁに

ペットショップで買った猫を捨てる人がいます(遺棄は犯罪です※1)。不幸な野良猫の誕生です。その中には避妊・去勢手術をされていない猫たちもいます。
また一方で、去勢手術をしていないオス猫を無責任に外に出す飼い主もいます(猫は終生室内飼育を※2)。

そういう猫たちが繁殖すると不幸な猫の連鎖が止まりません。

猫は1回の妊娠で平均4~6頭ほど出産します。そして約2~3ヶ月の離乳後には次の妊娠も可能です。また、飢えることで繁殖力を増すと言われています。

■野良の暮らしは過酷で短い

もともと過酷な野良生活、家猫に比べ栄養状態もよくはありません。猫の平均寿命はだいたい15歳ほどと言われています(犬は14.5歳)、中には20年以上生きる猫たちがいます。それに比較して野良猫の寿命は3年程度、長くても5年です。
野良猫の寿命が短い理由は交通事故、その他にも、栄養・衛生状態がよくないために病気になったり、夏には脱水症状、冬には凍死など、人知れず死んでいく野良猫もいます。

■産むのも危険、生まれても生きられない命

野良猫の暮らしは非常に過酷です。喉を潤す水でさえすぐには手に入りません。雨水を飲んだりして自分の命をつないでいます。
交通事故にあう猫、病気で衰弱した猫もいます。
出産をし子育てとなってもミルクすらでない母猫もいます。
出産や授乳で母猫が命を落としみなしごとなり、カラスに狙われる仔猫もいます。

そのような猫たちを保護し栄養をつけさせたり必要な医療を施したり、人に慣れさせ里親を探したりする、TNRした猫の糞尿のお世話と餌の管理、これが私たちの保護活動スタイルです。
時には老猫をメンバーが家に迎え入れ看取りの看護をする場合もあります。

サビ猫(メス)を保護をし現在メンバーの家で治療中です。このサビ猫は腎臓病と複数の感染症を患っていました。終生治療が必要なためメンバーの家で看取るまで保護します。

※1 動物の愛護及び管理に関する法律が令和2年6月に改正され、動物遺棄・虐待の罰則が強化されました

※2 動物愛護管理法では室内飼育を推奨しています