猫の不妊手術は本当に必要?時期は?

#不妊手術 #避妊 #去勢

■猫を飼うときに不妊手術は必ず行ってください

猫を迎えたらまず不妊手術、避妊・去勢を行ってください(ニャンニャンみずほでは飼い猫の不妊手術を推奨しています)。
避妊・去勢手術をしないと猫はどんどん増えます。繁殖可能なオスとメスがいれば兄妹でも親子でも近親交配で妊娠してしまうこともあります。猫は交尾することで排卵をするため妊娠の確率で言えばほぼ確実に妊娠します。

よく多頭飼育崩壊などニュースで取り上げられている飼い主のほとんどが不妊手術を行っていません。
近親交配で生まれた子には奇形や先天性な異常をもって生まれる子が多い、望まない妊娠ということもよく知ってあげてください。

▼去勢手術(男の子)

去勢手術を行うことで精巣や前立腺といった生殖器の病気の予防になります。去勢手術は未去勢のオス猫にみられる分泌腺の細菌感染や炎症(スタッドテイル)の予防にもつながります。
オス猫の困ったスプレー行動も抑制されます。攻撃性がなくなったりケンカも減るため飼育しやすくなります。

▼避妊手術(女の子)

猫の発情期は通常年に2~3回です。春と夏が発情のピークになります。猫の発情には日照時間が左右するため飼い主が夜型の生活などで夜も室内が明るいと、季節に関係なく発情したり発情回数が増えることもあります。
発情期の鳴き声は思ったより大きいため、想像以上に飼い主のストレスになると思います(鳴き止まない、真夜中に鳴く、ご近所への気遣いなど)。
避妊手術をすることで発情しなくなるだけでなく、乳腺や子宮、卵巣の病気の予防になります。

■避妊手術をしていないメス猫

猫の発情期は1週間前後続きます。この間に交尾をしない場合、10日前後で次の発情が訪れます。
普段はおとなしい子でも発情期には落ち着きがなくなり、大きな声で鳴き外に出たがったり、オシッコをいつも通り行わなかったり、飼い主にも猫にもストレスが増えるばかりです。
発情の行動は脱走の原因にもなります。

■もしもの時に責任が取れません

飼い猫の脱走の原因で多いのが洗濯やごみ捨ての際にちょっとドアや窓を開けた、閉め忘れた、病院の行き帰り、宅急便や急な来客があったとき、家の模様替えなどです。猫はちょっとしたことで想像以上に驚きます。地震の時にも脱走したという相談が入りますが、日常の中で驚いたり怖がってしまい迷子にさせてしまうケースが最も多いです。もし、飼い猫がオス猫で去勢していなかった場合、外に出て野良のメス猫を妊娠させてしまう可能性があります。メス猫なら妊娠してそのまま野良猫となってしまう場合もあります。いずれにしてもこの場合、産むのも生まれるのも不幸です。避妊・去勢手術をしておけば、万が一の時も野良猫を殖やすことは避けられます。例え家猫でも避妊・去勢手術をすることはすべての猫への優しさであり、猫と暮らすことを選択した人間の責任です。

※不妊手術をしたら「さくら耳」にすることをお勧めします。万が一、メス猫が野良猫になってしまった場合に、さくら耳なら二度目の開腹をされずに済みます。

~TNR活動 と さくらねことは~
TNRで不妊手術をした猫たちは、不妊手術をしたという印に耳をV字にカットします。これが「さくらねこ(さくら耳)」です。